健康コラム

健康コラム

2009年10月号

暖かい季節こそ、うっかり「冷え」にご用心!
暖かくなる季節のほうが、じつは冬の寒い季節にもまして体は冷えやすくなるのです。あなたの生活に潜む意外な「冷え」の原因をお教えします。
暖かい季節こそ冷え対策が重要なワケ
現代女性の8割以上が「冷え性」を自覚しているといわれています。じつは、冷え対策グッズとして定番の湯たんぽは、すでに今から400年以上前の江戸時代の人々も愛用していたほど。「冷え」は、今も昔も女性たちを悩ませ続けているのですね。
ところで、冬の寒い季節に冷え対策を心がけている人は多いと思いますが、とくに気をつけたいのが気温が上がるこれからの季節です。 薄着や肌の露出が多くなるファッションをするようになりますし、ついつい冷たい食べ物や飲み物に手が伸びてしまうようになります。内側からも外側からも、体を冷やしてしまう機会は、むしろ寒い季節よりも多くなるといえます。
それに、気温が上がれば上がるほど、体は体温を一定に保とうと熱を逃がして冷えようとします。そのぶん、ふだんよりも体は冷えやすくなってしまうというわけです。
実際に、猛暑だった2010年の夏には「保温下着」の売り上げが伸びたという話もあります。 このような理由から、暖かくなる季節こそ、冷えには注意していただきたいのです。
冷えが体のコンディションを下げる
「冷えは万病のもと」という言葉もあるように、冷えは体にさまざまなトラブルを引き起こす原因といわれています。それはどうしてなのでしょうか。
体は温まると副交感神経が刺激されてリラックスした状態になり、胃や腸などの内臓がよく働くようになります。こうして内臓が健康に働くと当然、代謝や血流がよくなるため、体全体のコンディションも整います。ところが、体が冷えるとこれと正反対のことが起きるのです。 さらに、冷えは血液などに含まれる白血球の働きも低下させてしまいます。
白血球は人間の免疫力のカギを握っていて、体に入ってくるウイルスを退治してくれる役割を持つ細胞ですから、その働きが悪くなれば、それだけ病気に抵抗する力も弱くなってしまうのです。体温が1度下がるだけで、体の免疫力は3割も低下してしまうという説もあるほどです。
歩いているだけで冷え対策になる?
冷え対策の大切さ、おわかりいただけたでしょうか。もともと女性の体は男性に比べて脂肪が多く、筋肉がつきにくいという特徴があります。つまり、熱を生み出す筋肉が少ないぶん、女性の体はさらに冷えやすいともいえるのです。
そこで、ふだんの生活の中でできる冷え対策をご紹介します。それは、歩くことです。 世の中はすっかりマラソンブームですが、急にランニングを始めようと思ってもなかなか難しいもの。そこで、ふだんの生活でも自然と行っている「歩く」という動作を、冷え対策として効果的な有酸素運動にする方法があります。
歩くこと、つまりウォーキングは無理なく脚やお尻、背中やお腹まわりなどの大きな筋肉を動かせるため、筋肉が強化されて血流もよくなります。とはいえ、意識しないでただ歩いているだけではエクササイズ効果は得られません。
そこで、歩くときは女性で1時間に約6km歩くペース、わかりやすくいうなら「1秒に2歩」が目安になります。ほんの少し早足になる程度ですから、これならすぐにでも実践できるはず。
さっそく、毎日の通勤や通学、お出かけのときにこのペースを意識してみてください。体がポカポカしてくるのが実感できますよ。

(参考文献)
『体を温めるとキレイになる!』(石原結實/PHP研究所)
『体の「冷え」をとって病気を治す!』(班目健夫/大和書房)

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